政治ジャーナリストの鈴木哲夫さんをお迎えして、埼玉県政に対する思いなどを語り合いました。

埼玉県知事選挙2019

鈴木:本日、5月9日。埼玉県知事選に向けて決意表明されましたね。行田さんが思う埼玉の特徴って何ですか。

行田:埼玉って、いろんな地域があって、それぞれに多様性があることが埼玉なんです。もともと昔は武士団も多く存在したし、江戸時代も地域ごとにそれぞれ栄えていました。いろんな彩(いろどり)あふれた地域の集合体が、埼玉であり埼玉の魅力です。

鈴木:面白い見方ですね。それをさらに伸ばしてあげるという方向性ですか。

行田:そうです。県がリードして引っ張っていくのではなくて、それぞれの地域の成り立ち、個性を活かして、地域が魅力を放ち、より活気のある地域になることが、埼玉全体を盛り上げて行くんだろうと思います。

市町村との関係をダイナミックに変える

鈴木:ああーなるほどね!そうすると県はどんな役割ですか?

行田:市町村との関係を、ダイナミックに変えて行くべきです。パズルで例えるならば、市町村がパズルのピースで、それぞれが、個性豊かに彩(いろどり)にあふれている。それを下支えする土台が県の役割。もちろん土台がしっかりしていないとパズルは完成しません。それこそが新しい県政だろう。埼玉の歴史を考えると、それが一番良い姿なのではと思っています。

鈴木:これは行田さんがずっとやってこられた地域主権、地方分権ですね。重要施策についてはどうですか。

行田:まずは道路、河川、鉄道網などのインフラ整備。未来への投資です。埼玉は、急速に都市化が進んだので、交通網整備が追い付いていないんですよ。

鈴木:それは正直思いますね。車に乗っていると体感としてあります。

行田:今はゼロ金利時代です。今こそ積極投資をすべきです。もちろん賢い選択をしていかなければなりませんが、インフラ投資は経済の生産性を高め、将来世代への贈り物になります。埼玉はここが遅れていると感じています。

鈴木:道路については10分で行けるところが混んでいて1時間かかると、その1時間によって大きく経済活動が低下します。その損失を考えると莫大になるんですよ。道路って単に生活上の利便性だけでなく、実は経済に影響しているんですよね。

鈴木:ところで国会では大きな実績をあげられたそうですね。

行田:4年前に超党派で『女性の政治参画推進議員連盟』を立ち上げ、最終的には90人ぐらいになりました。女性の政治参画によっていかに政治が、世の中が変わるか、ということをずっとやってきて、ついに去年5月16日には、「政治分野における男女共同参画推進法」を成立させることができました。自民党から共産党まで全会一致で可決成立したのですが、その法案骨子は私が作ったものです。

鈴木:超党派に信頼を集める行田さんならではのセールスポイントですね。

県議会との対立を正常化すべき

ところで地方自治体は二元代表制と言われ、県議会議員も県民が選ぶわけです。知事も議会も県民の代表です。議会との関係はどうお考えですか?

行田:埼玉県議会、実は議員が提案した条例の成立数が日本一なんですよ。予算特別委員会も、一問一答形式でやっていまして、かなりレベルが高いです。

鈴木:そうですか。

行田:進化している県議会と知事が互いに切磋琢磨しあう。そんな関係が県民にとってはベストでしょう。けれども残念ながら、県議会と知事との関係は、多くの県民から見ると不毛な対立をしているように見えます。これは数年来の埼玉県政で最も不幸なことだと思っています。

鈴木:それから知事ともなれば孤独な決断をしなければいけない。そのへんの覚悟はいかがですか?

行田:私自身はこれまでずっと自分自身の足らない部分を他人に補ってもらう能力は、誰にも負けないと思って生きてきましたので(笑)。

鈴木:それは、それぞれ個性を活かし補いあい共生してみんなで作っていこう。自分はそのまとめ役であり、コーディネーターだよと、そんなイメージですか。

行田:そうです。県政のトップだって、一人の人間ですから、生きてきた経験は限られているわけですよ。そこの足りない部分があるということを、まず自覚して。足りない部分をいかに人に補ってもらうのかということをやっていけば、良い県政の舵取りができると思います。

鈴木:なるほど。非常に政治家としても面白いスタイルっていうか。こうださんをちょっと助けようかなって気になりますよね。

今こそ埼玉県政を進化させる

鈴木:新しい形の地方自治体を作っていく大仕事ですから最後に決意を聞かせていただけますか。

行田:埼玉は今、チャンスにあふれています。それはもう本当に肌身で感じています。チャンスをしっかりものにしていくためには、平成感覚の政策、平成感覚の県政予算ではだめだと思います。時代は平成から令和へと変わりました。県政も新しいスタイルに進化させるべき。今こそチャンスだと思っています。そういった思いで、私は新しい時代の埼玉県全体の舵取りを目指して頑張る決意です。

鈴木:いや、まったくその通りですよ。全国の自治体に刺激を、是非与えていただきたいと思いますね。本日はどうもありがとうございました。

行田:どうも、ありがとうございました。

こうだ邦子(行田邦子)の行動力!