参議院議員(埼玉県選挙区)こうだ邦子公式サイト > ブログ

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参院選を振り返って

2016年07月19日

7月10日に行われた参議院選挙では、私は積極的に特定の政党や候補者を応援はしませんでしたが、選挙結果については国民が示した民意として重く受け止めたいと思っています。今回の参院選においては、アベノミクスの是非が争点かのように据えられ、与党は前へ進めるのか、後退させるのか、といったエモーショナルで抽象的な訴えに終始し、野党第一党はアベノミクスを否定はするが対案を示さないため、国民の関心が低い論戦であったと感じています。日本の経済は国内の状況だけで決まるわけではなく世界情勢に大きく左右されるわけですので、アベノミクスの是非といった硬直的な議論だけでは、変化する現実に柔軟に対応仕切れないとはずです。国政選挙として、もっと、国の統治機構のあり方や、中長期的な未来図、混沌とした世界情勢の中での日本の役割など、大きな視点での論議があるべきだったと思います。特に、参院選こそ、参議院の役割や選挙制度について国民に問いかける好機であるにもかかわらず、各党とも触れていないことが残念でした。野党第一党がスローガンとして掲げた「ますは3分の2を取らせないこと」については、改憲勢力、非改憲勢力というレッテル貼りは一見わかりやすそうであっても、実は意味をなさないと思いました。改憲勢力と言われている政党(議員)であっても、改憲への関心分野は異なり、公明党は直近において具体案を示してすらいません。一方、非改憲勢力に分類される生活の党は改憲案を示していますし、民進党は護憲ではないはずです。私自身も参院選公示前後に、多くのメディアから「改憲勢力なのか」といった取材を受けましたが、改憲議論は国会内においても国民の間でもまだ行われていない現状において、そのような改憲勢力3分の2を数えることはナンセンスだと答えています。ちなみに、私個人の考えは改憲であり、参議院のあり方や国と地方の関係など、国の統治機構の分野において憲法を改正して変えるべき点があると考えていますが、改憲は、国民の半数以上が憲法改正の議論に前向きである、といったような機が熟していなければ行うべきでない、と考えています。国会だけでなく国民の熟議の時間が必要です。

8月に2期目の任期の折り返しを迎えます。この間様々な紆余曲折がありながらも、国会や地元埼玉県で安定した活動を続けることが出来たのは、一人ひとりのご支援があってこそと、実感しています。今後とも皆様のご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。

カリフォルニア訪問 =アメリカ大統領予備選挙の現場=

2016年07月19日

通常国会閉会後、6月4日から10日まで、大統領予備選挙の視察と日系オピニオンリーダー層との意見交換を兼ねて、アメリカ・カリフォルニア州を訪問しました。初の女性大統領が登場するかもしれない、大統領予備選挙の様子を生で見てみたいとの思いと、テレビなどの映像で見ているとアメリカの大統領予備選挙は大変盛り上がっているようだが実際にどうなのか、という素朴な関心を抱きながらサンフランシスコを訪れました。

まず、ヒラリー・クリントン候補のサンフランシスコ事務所を訪問し、ボランティアによる電話がけや戸別訪問の様子を見学。サンダースとの接戦が伝えられ投票日が迫る中にもかかわらず、事務局長から大変丁寧なご説明を頂きました。電話がけには、簡単なマニュアルは用意されていますが、出来るだけ各々自身の言葉で投票を依頼するようにしているとのこと。反応の良いコールに遭った時には手元のベルを鳴らすことになっており、チリンチリン!という音が聞こえると事務所の中には歓声や拍手が起こり、見知らぬ者同士でも一体感が醸成されてくるようでした。事務局長はじめ皆、ボランティアですが、インターネットでの呼びかけに応じて事務所を訪れる彼らの属性は、学生からリタイアした方、また男女ともに日本と比較して幅広い印象を受けました。

1ヒラリー陣営ボランティア名札 1ヒラリー陣営電話かけ

6月5日15時半から、州都サクラメントでヒラリー・クリントン演説会が行われることがネットの情報で分かり、急きょ現地へ。バス、電車(AMTRACK)、バス、タクシーと乗り継いで14時45分、サクラメントシティカレッジの会場に到着すると、既に長蛇の列が!私も砂漠のような猛暑の中、覚悟を決めて2,000人程度の列に並ぶことに。「ヒラリーは私みたいなのよ」と話しかける前に並ぶ女性はヒラリーより一才下とのこと。サクラメントの人間は、今日みたいな特別な日以外は暑いから外に出ない、と後ろに並ぶ男性が言っていたのがよくわかる。とにかく熱中症にならないように必死で扇子で仰いで水分補給を怠ってはいけない。5時半になり、ようやく開場したようだが、セキュリティチェックに時間がかかり、結局、入場は途中で打ち切りに!開始予定より2時間15分遅れて演説会が始まり、開場に入れなかった数百人は外のスピーカーで聞きながら、それでも盛り上がっていました。帰りは路面電車を乗り継いで、再びAMTRACK、バスでサンフランシコに戻った時はもうぐったり。

2シティ・カレッジへ移動車窓 2シティ・カレッジへ移動駅サクラメント

6月6日、投票日前日にサンフランシスコ市内で行われたビル・クリントン元大統領の演説会場を訪れると、熱気ムンムン、開始予定の午後4時半から待つこと2時間、ついにビル・クリントン氏が登場。20分強の演説は、刺激の強い主張に聞き慣れてしまった聴衆からすると、極めて良識的な内容であったと同時に、私が想像していたよりも淡々としたものでした。それでも会場内はテレビ映像で見る通りのお祭り的な盛り上がりを見せていました。

3シティ・カレッジ行列3 5ビル・クリントン

6月7日投票日には、サンフランシスコ市庁舎内の選挙管理委員会を視察し、選挙制度と運営について詳しく説明を受けました。投票所は、学校など公的施設に加えて個人の自宅ガレージ500か所にも設置し、高齢者など投票所に行けない人は、電話1本で自宅まで投票用紙を取りに来てくれるサービスがあり、投票日当日は50台の車とドライバーが稼働していました。何よりも驚いたのは、選挙公報などで使用する言語が、多様な人種構成に配慮し、英語・中国語・スペイン語・タガログ語の4か国語となっており、しかも立候補者は英語表記に加えて中国語表記の名前がなければ立候補出来ない制度となっていることです。こうして有権者の利便性を図る様々な工夫がなされるのには、市民の権利行使である投票をしやすくするということだけでなく、選挙数の多さに理由があります。実は、6月7日は大統領予備選挙だけでなく、州議会議員予備選、住民投票、市の民主党役員選挙等々、なんと14種類の投票が同時に行われていたのです。サンフランシスコの選挙システムは地域特性が反映されたもので、アメリカでも一般的ではないようですが、あらゆる代表を選挙で選び投票で意思を伝えるというアメリカ民主主義の有り様がこのような選挙制度に反映されていると実感しました。

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一昨年の中間選挙の投票率は36.4%と歴史的低投票率を記録しています。アメリカで投票権を得るには、有権者登録を行わなければならず、このことが、政治意識の高い有権者のみが選挙に参加することになり、選挙や政治の質の向上に寄与すると考えられてきたようですが、他方で、2年ごとの国政選挙やあらゆる種類の選挙が頻繁に行われることとあいまって、諸外国と比較して低投票率をもたらしていると言えます。

サンフランシスコ市議会について驚いたことの一つは、人口85万人の市において、議員定数が11人ということです。日本の市町村よりも様々な権限が与えられており、例えば、サンフランシスコ市独自に最低賃金を1500円に設定することを議論しており、市議会独自の条例づくりなど議会の役割は多大なものがあるはずです。アメリカの地方議会と行政の役割について機会があればさらに調べてみたいと思いますが、議会の規模と質、機能について、考えさせられました。

サンフランシスコ在住の日系オピニオンリーダーの方たちとの意見交換は大変有意義なものでした。アメリカにおいて日系企業がプレゼンスを高め、地域にも貢献するための課題を聞かせて頂いたり、日本とアメリカの学校教育の違いについて、アメリカでの女性の活躍の現状と課題、慰安婦問題をめぐる対応等々、様々な問いかけを頂く機会となりました。

「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」活動報告

2016年07月19日

ご存知でしたか?日本の国会における女性議員の割合は、衆議院が9.5%で190か国中156位、OECD34か国で最下位(下院比較)、参議院は先日の参院選で増えたものの20.7%%と極めて低い状況にあります。「多様な意思を反映する国会として、もっと女性議員を増やしたい!」このような思いで昨年2月、「女性の政治参画推進議員連盟(略称)」を立ち上げて以来、私が事務局長を務めてまいりましたが、自民党から共産党まで全ての政党の参加によって、国会議員60名にまで拡大しました。

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議員連盟の活動は、諸外国からは関心を持って頂き、昨年10月にはスウェーデンから来日されたオーサ・レグネール大臣と意見交換、昨年秋には私的に韓国ソウルに訪問して中央選挙管理委員会のキム・ヨンヒ事務総長らと懇談、今年3月に来日されたノルウェー王国国会議長・副議長団との懇談会など、対外発信にも取り組んできました。

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通常国会では、「政治分野における男女共同参画推進法案」と、衆議院の比例重複候補者において男女交互の当選を可能とする「公職選挙法の一部改正法案」の2本について、私が中心となって立法作業を行い、全党一致で成立させるべく進めてまいりました。会期末の5月下旬になり、ようやく各党での法案了承の動きが出てきましたが、条文修正の調整や全党の承認を得るには至らず、時間切れとなってしまいました。その結果、民進党が、自民党・公明党の党内合意を待てないとの判断から、会期末ぎりぎりに単独で法案提出に踏み切ってしまったことは、全党一致を目指してきた私としては、大変残念でなりません。法案提出というパフォーマンス合戦ではなく、女性議員増加の実績で競い合う政治状況に変えて行きたいと考えています。

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参議院初当選当初は、「議員を選ぶのは有権者なのだから、自然に女性議員も増えるだろう」と考えていましたが、諸外国の議員と意見交換したり取組みを調べると、各国とも、法制度を変えたり、政党があらゆる努力をしているからこそ女性議員が増えていることがわかり、日本でも時限的に法制度を変えて後押しをする必要があると認識を変えました。ドイツ、韓国、台湾、イギリス、そしておそらくアメリカでも女性の国家リーダーが登場する中で、日本の政治においても、女性が力を発揮すべきと感じています。